大衆化するIT消費
インターネットをめぐっては新しい言葉が次から次へと誕生している。
ネット上はもちろん活字の世界でも話題になり、知らないと時代遅れの焔印を押されかねない雰囲気である。
これらの言葉の意味を本当に理解している人はどれぐらいいるのであろうか。
新しいインターネットの技術を使って、どのようなことができるのか、また将来、どのようなことが起こるのか、何が起こりそうなのかについて書かれている解説書は数多く出回っている。
前もって宣言しておくが、本書はこのような解説書の最新版ではない。
そうしたニーズを期待して本書を手に取られた方には、残念ながら力になることができない。
本書はむしろ、こうした解説書を読んでも、結局のところ、自分たちにどのような影響があるのかがわからない人々に向けて書かれたものである。
本書にはWEB2.0の技術的な解説は一切書いていない。
また、RSSはインターネットが日本人の消費行動を変えたと言われているが、正確な表現ではない。
正しくはブロードバンドが消費行動を変えたのである。
消費者は家庭にあるブロードバンドを利用することで、常時接続、高速、使い放題の環境で、いつでも欲しい情報を検索することができ、料金を気にすることなく大量の情報を得ることができるようになった。
これで日本人の消費スタイルが変わったのである。
ITを使いこなす先進的な生活者の動向も説明していない。
本書で表現したのはただひとつ、インターネットという新しい技術が普及することで、消費者にどのようなことが起こっているのかを具体的なデータや事例によって明らかにし、そうした消費者の変化が企業にどのような影響を及ぼすか、ただそれだけである。